blog
2018/06/11 16:02
●イタリア中部 トスカーナ州にあるタンナー【バタラッシー・カルロ社】が手掛ける革。プエブロは【バケッタ製法】と呼ばれるイタリア伝統な製法で、植物性タンニンのみで鞣され牛の脚から採った脂をたっぷりと染み込ませて造られた皮革。
表面はわざと毛羽立ったような起毛加工が施されているのも特徴的。起毛革はヌバックレザーとも呼ばれ、使い込むことで表面の起毛が寝たり摩耗したりするとともに、手の脂が染み込むことで艶やかで滑らかな質感に変化していく革。
伝統的な製法、100%染料での染めであるため革本来の表情がダイレクトに表れるイタリアのフルベジタブルタンニンレザー。色味が均一ではなく、ロットごとに些細な色ムラもありますが、そこがまた魅力的です。
バタラッシー・カルロ社などが行うバケッタ製法は風合いのいい革を作れる伝統的製法で、工程のすべてを手作業で行う手間と時間をたっぷりと注ぎ込んだ職人が生み出した革。
皮独自が持つ表情を職人の手が加わることで唯一無二の革へと生まれ変わる、その伝統と技術がいっぱいに詰まったプエブロは楽しませてくれるはずです。
●色濃く変化する革プエブロ
エイジングをする革。とくに≪イタリア革≫のような100%染料染めのフルベジタブルタンニンレザーは革の変化が比較的早い傾向にある。
小物での比較で申し訳ないが、お写真のアイテムは約3ヵ月肌身離さず使いつつけたリングストラップです。摩擦により革表面が磨かれ、エッジ部分は色濃く、
起毛処理された表面はツヤを増すエイジングを見せる。
エイジング = 経年変化
繊維が密に詰まった皮革は使い続ける中でも適度なハリ、コシは失われることなく変化していきます。
≪経年変化≫ = ≪劣化≫ ではないのです。
itemを使用していくなかで≪形が崩れる≫事は経年変化とは言わないと私は思う。
≪革が伸びる≫ことで生まれる柔らかさ。≪伸びすぎる≫と型崩れを起こす。
なんでも≪やりすぎるのはよくない≫
プエブロに限らず、フルベジタブルタンニンレザーは繊維が密に絡み合った皮革。この繊維の密度がハリとコシを持続させるキーポイント。
●トラッカーウォレットtype2 スリムstyle
当工房ならではの【曲線的】なディテール。エイジングする革と同じくエイジングする金属【真鍮】製の金具を使用。
写真でもわかるように【マッドな質感】のプエブロ。
【和紙を連想させる革】という表現もされている。
プエブロの厚みは2mm。ハリとコシがあるプエブロは【革が立つ】ほどに繊維が詰まった革。
(※発送時はかぶせを閉じた状態で発送致しますのでお手元に届いた際は写真のように直立しません)
お札ポケットは1つ。通常のトラッカーウォレットtype2はポケットが2つセットされておりますが、厚みを抑えるためにポケット数を減らしました。
コインポケットとお札ポケットの間にカードポケットを配置。初期使用時には5枚程収納することが可能です。
最前面はマルチポケット。領収証を入れる。チケットを挟む。
使い方は自由ですね。
ファスナーは【42タロン】を標準装備させております。
真鍮製で作られたアメリカンビンテージファスナーとして有名な【タロン】オートロック機構搭載でファスナーが勝手に開くことを防止してくれます。
ウォレット本体にはFANNY製ほ真鍮製ドロップハンドルを装備しております。
ウォレットロープを下げないお客様でも【デザイン】の一部としてお使い頂ければと思います。
ご使用の場面で【お財布が落ちたらやばい】時にはこちらの金具にコードを取り付けて落下防止処置が可能ですのでご使用ください。
全世界には多種多用な【革】が存在します。今回ご紹介した革は【バタラッシーカルロ社のプエブロ】
お財布の形状も多種多様です。今回ご紹介したものは1950年代に愛されているお財布【トラッカーウォレット】
仕立ては変わらず手縫い【サドルステッチ】。裁断面は染色後の【切り目本磨き】。
長く愛用して頂く目的とリペアが出来る仕立てとなります。
【ビンテージを目指す革小物・マクラメ編みアクセサリー】
《Instagram》
http://www.instagram.com/the_craftsmans
The!!CraftMan's!! 代表